家族が亡くなった後の役所・年金・健康保険の手続き
役所へ死亡届を出した後も、年金の請求や保険に関する確認が残ることがあります。最初に、亡くなった方が利用していた制度を整理すると、訪ねる窓口と準備する書類が分かりやすくなります。
この記事の目次
最初に加入先・受給先を確認する
年金の通知、資格情報のお知らせや資格確認書、介護保険被保険者証、勤務先からの書類を集めます。年齢だけで加入制度を決めつけず、書類に記載された保険者や支給元を確認してください。家族が窓口へ問い合わせるときは、亡くなった方の氏名・生年月日・住所と、手元にある書類の名前を伝えると整理しやすくなります。
| 確認すること | 主な連絡先 | 最初に聞く内容 |
|---|---|---|
| 戸籍の死亡届 | 市区町村の戸籍窓口 | 受理の状況、今後必要な証明書 |
| 受け取っていた年金 | 年金事務所などの支給元 | 死亡届の省略、未支給年金、遺族への給付 |
| 国民健康保険 | 加入していた市区町村・国保組合 | 資格の手続き、書類の返却、給付申請 |
| 後期高齢者医療 | 加入先の市区町村の担当窓口 | 資格確認書などの取扱い、葬祭費等の窓口 |
| 勤務先の健康保険 | 勤務先・加入していた保険者 | 資格喪失、被扶養者への影響、給付 |
| 介護保険 | 市区町村の介護保険担当 | 被保険者証等の返却、精算などの有無 |
戸籍窓口で確認したいこと
死亡届は、死亡の事実を知った日を含め7日以内に、死亡地・亡くなった方の本籍地・届出人の所在地の市区町村へ提出するのが国内での基本です。渋谷区の公式案内でも提出先と必要な届書が示されています。海外での死亡などは書類・期限が異なります。
葬儀社などに持参を頼んだ場合は、まず提出済みかどうかを確認します。届出を済ませても、戸籍などの証明書に反映されるまでの時間は窓口へ確かめてください。年金や金融機関へ提出する予定があるなら、必要な証明書の正式名称を先に聞いておくと、取り直しを減らせます。
年金の死亡届は省略の可否を先に聞く
日本年金機構にマイナンバーが収録されている人の年金受給権者死亡届は、原則省略できます。省略されるのは年金側の届出であり、戸籍の死亡届とは別です。届出が必要な場合は10日以内、国民年金では14日以内と案内されています。日本年金機構のFAQで条件と提出先を確認してください。
年金の種類によって窓口が分かれる場合があるため、通知書にある名称を伝えて確認します。届出が必要なら、年金証書や死亡の事実を示す書類などを準備します。見つからない書類があっても、そろうまで連絡を待つのではなく、代わりの資料や後日提出が可能かを問い合わせましょう。
未支給年金の請求は別に進める
まだ受け取っていない年金がある場合は、亡くなった方と生計を同じくしていた遺族が、条件を満たせば請求できます。相続人なら誰でも同じ順位で請求できる制度ではないので、請求する人を窓口で確かめます。
準備する資料には、請求者の本人確認・番号確認に関する書類、続柄を示す戸籍など、生計が同じだったことが分かる資料、振込先の情報などがあります。マイナンバーの記載で添付を省略できる場合や、別居していたため追加資料が必要な場合もあります。必要書類を一律のセットと思わず、日本年金機構の未支給年金の案内と窓口で、自分の事情に合うものを確認してください。遺族年金など、ほかの給付の対象になるかも同時に尋ねます。
医療保険は資格と給付を分けて確認する
国民健康保険では、資格に関する届出や資格確認書等の取扱いを加入先へ確認します。例えば横浜市の届出案内では、死亡を証明する書類や資格確認書などが示されています。これは自治体の案内例です。他地域の必要書類、届出を省略できるかどうか、郵送の可否は、その加入先の案内を優先します。
亡くなった方が勤務先の健康保険・厚生年金に加入していた場合は、勤務先に連絡します。資格喪失の届出は事業主が行う手続きで、日本年金機構は事実発生から5日以内と案内しています。家族自身が会社用の届書を作る前に、担当者へ死亡日や必要な資料を伝えましょう。詳細は従業員が退職・死亡したときの手続きにあります。
亡くなった方の扶養に入っていた家族は、自分の今後の医療保険についても勤務先や自治体へ確認します。また、資格の届出と、葬祭費・埋葬料などを受けるための申請は分けて質問します。詳しい確認順は葬祭費・埋葬料の記事にまとめています。
介護保険と利用サービスも整理する
介護保険被保険者証などは、自治体の返却方法を確認します。例えば渋谷区の案内には死亡時の返却先が示されています。担当していたケアマネジャーやサービス事業者にも連絡し、今後の訪問予定、貸与品、未精算の費用を確認すると、行政手続きと日々の契約を整理しやすくなります。
窓口へ行く前の確認メモ
- 今回、誰が申請者になるか。別の家族が持参するときに委任状は必要か。
- 必要書類の原本・コピーの別と、提出後に返却されるか。
- 来庁予約が必要か。郵送やオンラインでも進められるか。
- 申請後にどんな通知が届くか。連絡先や送付先を変更する必要があるか。
資料がそろわず迷う場合は、手続きの名前と不足している書類を伝えて相談します。このページで個別の受給資格を判断することはできません。期限全体は家族が亡くなった後にすることの一覧も使い、担当窓口から受けた案内を家族で共有してください。
出典・確認日
本文の制度説明は、以下の公式情報を確認して整理しています。手続き前に、提出先の最新の案内もご確認ください。
- 渋谷区「死亡届」確認日:2026-10-30
- 日本年金機構「年金受給者が亡くなりました。何か手続きは必要ですか。」確認日:2026-10-30
- 日本年金機構「年金を受けている方が亡くなったとき」確認日:2026-10-30
- 横浜市「手続きに必要なもの(こんなときは忘れず届出を)」確認日:2026-10-30
- 日本年金機構「従業員が退職・死亡したとき(健康保険・厚生年金保険の資格喪失)の手続き」確認日:2026-10-30
- 渋谷区「利用手順:死亡時の手続き」確認日:2026-10-30